The Professionals
-CI5-


日々是のたり


CI5関係のニュースや雑感、裏街道ネタ等をぽつぽつ書き残していきます。

白地…一般ネタ
ピンク地…ヨゴレネタ


2002.6〜7 2002.8 2002.9〜10 2003.11〜2003.1

Fan Fiction作品については特に注記していない限り Circuit Archiveに収録されているものです。

4/26/2003 ■GruffとGrim
以前少し触れた、HGの短編シリーズ2編について。

Gruff'n'Grim 6P
X-Ray-Ted 8P (ともに HG Collected 2に収録)

zineに収録されているGruff and Grim universのこの2編はいわゆるテディベアもの。――と言いつつ"いわゆる"なのかどうなのかは正直定かではないですが。Pros fandomでは一応そういうカテゴライズは存在するようですが他のファンダムはどーなのかな。

で、テディベアものとは何かと言えば、ficの中の一要素としてテディベアの存在があることではないかと。(私のここまで受けた印象による)
具体的には、主人公達が子供の頃持っていたテディベアとか、それにまつわる話題がメインに絡まるとか、子供時代は関係なく何かしらでぬいぐるみが登場するとか、まぁそんなパターンが主でしょうか。

子供時代ならいざ知らず、今のボーディとドイルがぬいぐるみを愛でる姿を想像すると…ちょっと詰まるものがあるのは否めない。それでも処理次第では抵抗ないものもありますが(例:"Fevers" by Pamela Rose/CircuitArchive収録)、ちょっと違うんじゃ…と遠くを見たくなるようなものもアリ。("Circle" by Sharon Fetter/Proslib CD収録)
自分自身のぬいぐるみストライクゾーンがごく小さいというのも一因かもしれませんが。

こんな私がぞっこん惚れたのが、HGのGruff とGrimの世界。
彼らはそれぞれ大昔ボーディとドイルが子供時代に可愛がられていたぬいぐるみという設定。彼ら自身も喋くる(ボーディやドイル"と"では無い)のがミソで、しかも彼ら自身がまんまボーディやドイルのキャラと同じなのですな(笑)。と言ってもボーディが持っていたぬいぐるみはドイルもどき、ドイルが持っていたほうがボーディもどきとなっているですが。このドイルもどきとボーディもどきのテディベアが何十年振りかで偶然本人達に発見され、一緒にご主人達のフラットの棚に並んで収納されてめでたしめでたし。

――で終われば単にほのぼのストーリーで終了したかもしれませんが、この続編「X-Ray-Ted」では更に発展して、なんとこのぬいぐるみ達も「愛を交し合っている」展開にー!(爆笑) いやぁ、それがもう可愛いったらない。そのものズバリの具体的なシーンは無いんですが(モノもないのにそれは無理…コホ)、二人…いや2匹…いや2個(?)の会話から、ああ、このペアもやってるのね〜というのが分かるのです。しかもご主人様達より進んでいる様子!(笑) 毛皮のクマのぬいぐるみのボーディとドイルがごちゃごちゃ言いながら愛を交わす姿を想像してみて下さい。ううう、可愛えぇぇぇよぅぅぅぅーーー。(涙)

ドイルもどきのGrimは癇癪持ちで積極的で冒険心旺盛。ボーディもどきのGruffは人が良くてそんなGrimにハラハラさせられ振り回される。でもお互いラヴラヴぅ。――という。……ツボ〜〜〜〜〜〜〜(はぁと♪)。
4/24/2003 ■マーティン・ショー新作
ここでだったかBBSだけでだったか記憶があやふやですが、以前ご紹介したPDジェームスのミステリを原作としたマーティン・ショー主演の新作ドラマ「Death in Holy Orders」。BBCでの放送日は未だに決まっていないようですが、原作はペイパーバック版が発売された様です。そしてそのカバーにはマーティン・ショーの画像が!(右の横顔の男性が多分) ――日本でもよく角川などは映画公開に合わせて原作の文庫本を出したりカバーだけ変更して表紙を映画の写真にして宣伝を兼ねる戦略を使いましたが、イギリスでも同じようなことをやるんですね〜。
このマーティン・ショー、かなり髪は白くなりましたがステキに年を重ねている様子が伺われて嬉しい。渋い〜。
(情報はDaveさんのサイトより)


■Professionals ロケ地ツアー
これもDaveさんのサイトより。
毎年イギリスで行われている(らしい)ファンが集ってのCI5のロケ地巡り。今年の日程は6月14、15日の週末。いくつかの新たに発見した場所と1,2箇所の有名な場所の再訪を混ぜて巡る様です。長距離バス・レンタル代とホテル宿泊料で費用はお一人様97.50ポンド。19、000円弱かぁ。←日本からはプラス往復航空運賃が必要ですが。

現地の通なファンの人の解説でロケ地めぐりなんて最高でしょうね。今年になってDaveさんのサイトのエピソードガイドに各話のロケ地情報が続々と追加されていましたので、その辺を中心に回るのかも。充実してそう。(羨望)
■Gen作品初体験
海外のfan fictionを読み始めて3年弱。読むものはと言えば当然(か)slash作品一本勝負でしたが、ここに来て初のGen作品を読むことに。
"TIGER BY THE TAIL" by Lillian Shepherd (Proslib CD収録)
MLで必読として挙げられていた "ACTION OF THE TIGER"(これはslash) by EPS がこの続編作品であることから、だったらやはりまず最初の作品から読むべきであらふという考えからしぶしぶのことでしたが、、、、いやぁナカナカ!

クリーバス("Where The Jungle End"で登場したキャラ)が刑務所から脱獄。逃亡よりもボーディへの復讐心に偏執的に凝り固まったクリーバスは、進む先々で人を殺しながら子供二人とドイルを人質に廃墟の教会に立てこもる。ガールフレンドと休暇中のボーディは彼女からニュースを聞き現場に駆け付ける。ボーディの目の前で相棒のドイルを殺しその後ボーディ自身も殺そうと目論むクリーバス。嵐が近づく夜、ボーディが一人闇の中から廃墟へ潜入しクリーバスとの戦いに挑む。

――というあらすじ。このボーディとクリーバス、そしてドイルも加わっての教会の中庭らしき木や草の茂みでの戦いのシーンが息を飲む緊迫感。そしてボーディとドイルの(色気は抜きでも)息の合ったパートナー振り。堪能しました。
今までGenとは片方の男性キャラにオリジナルもしくは番組内の女性キャラをくっつけることに主眼を置いたものでアルという先入観に(何故か)凝り固まっていましたが、このように本編の1エピような事件プロット&B/Dが密に協力し合って活躍する内容に感動。こういうgen作品なら読む甲斐があります。…とは言いつつ、時間を割くならやはりslashに流れるのは目に見えてますが(欲望の塊)。このようにslash作品の前振りとしてのgenというのが私が読むにはせいぜいかも…。

このパターンにはもう一つ、1、Leap in the Dark(gen) 2、Junus (slashの続編) というChris Powerの作品があり、これも必読として評判の良い作品。 ところがJunusはCDに収録されているものの前作"Leap in the Dark"がなく、将来登場する予定とのことでただ今お預け状態…。このLeap in〜には異なる作者HGもslashの続編 "EMERGING FROM THE SMOKE"(CD)を書いており、これは先に読んでしまったんですが凄く好みな作品でした。この続編を生んだ第1作、そして同じ作者によるslash続編はどのような展開なのか、非常に楽しみにとっているシリーズです。こーゆーのが残っているのが嬉しい〜。

話を戻して。
"TIGER BY THE TAIL"を読んだ元もとの目的であるslash続編の"ACTION OF THE TIGER" by EPSも読み終わり、こちらも堪能。そしてこの作品とは別に"TIGER BY THE TAIL"の作者自身によるgen続編"Bull by the Horns"という作品もあり。他の人が書いたslash続編に対抗する形で1作目の作者本人が書いたのではないかと思われ、どういう展開となっているのか興味深いところ。なるべく近いうちに読みたいと思います。
4/21/2003 ■暴読
暴飲とか暴食という言葉があるから過剰に読むこともこう言やいいのか――と思いきや、濫読でした。(当たり前)
ここ2週間ぐらい、いつにもまして何もせんとficを読み耽る日が続いてるんですが、その原因がML。最近Pros Fandomに足を踏み入れたというヒトがお一人、現在ガンガンficを読みまくっていて、そのヒトが積極的に「この作家はどうだ」「お勧めを教えて」と色々質問を投げかけてくれるおかげでそのPostへのメンバーからの回答の余得にこちらも預かれ、一緒にアレコレ読んでいるわけです。またそのヒト自身が読んで良かったという作品もちょこちょこ挙げてくれるので、それにも手を伸ばし…とここ数日物凄い勢いでficを読み進めて感想を書く余裕もナシ。ゼーゼー。
そのヒトの好みが「長編」「アクション」「AU」。セックスシーンは抑え目もしくは暗転で全然構わない、というあたりやや残念(笑)ですが、作品に対する嗜好は結構似たものを感じるので私も新規作品に出会えて非常にありがたいです。何も分からん状態で手を付けるパワーが出ないのが非母国語の辛さ。この人がなるべくいつまでもこの調子でどんどん作品を紹介し続けてくれることを祈るばかりです。

その流れのおかげでB/C作品も一つ発掘。しかも作者はM.Fae Glasgow。(うひょー)
しっかりボーディがボトムなのを確認し、いそいそとプリントアウトしました。うっふっふ。コーレイに元もとその気もあるという設定で、とあるバーに行ったらばボーディが現れ…という展開のよう。Step We GailyというタイトルでObliqueサイトに収録されています。

他最近読んだ作品についてもなるべく紹介したいと思ってはいますので追々。。。
4/17/2003 ■マーティン・ショーの魅力
昨年のミスチャン放送でCI5を初めて見てボーディとドイルの二人に惚れ、しばらくして自分はどちらかと言えばボーディの方に感情移入しているようだと自覚した私。
そういう目で番組を見ると、ボーディのドイルへの献身ぶりに比べるとドイルはボーディに冷たいよなぁぁと恨み言を思わず呟きたくなる場面も結構あり、時にはドイルに腹を立てたりも。ところがここ数ヶ月、ドイルというかマーティン・ショーに魅力をかなり感じるようになり始めました。

どこに惹かれるかと言うと、特定な状況での表情です。
いくつかあって、でも今すぐその具体的なシーンを思い出せないわけですが(駄目駄目)、まず一つはドイルの銃がジャムってあわや一巻の終わりとなりかけた時にボーディに救われ、Thanks と眩しそうな顔でお礼を言った表情。またSlush Fundでボーディが忍び込んだ家の奥さんに見つかって、とっさにでっち上げお涙頂戴話で見逃してもらったと打ち明けたときに「嘘だろ?」と半笑いで確認した時の表情。また、コーレイと話しているときにボロが出かけてワタワタしているボーディをヤレヤレと面白がりつつ見つめる表情。この辺の柔らかい表情が絶品でアルと認識したのであります。

この辺の表情が見られるのはシリーズも中盤頃。初期のドイルはまだやや一生懸命な度合いがあり、そこまで自然にリラックスした空気はなかなか出ない。終盤の頃はシニカルな部分が大きくなり滲み出る優しさを見せる機会が減った(少なくともボーディに対して向けられることはあまりなくなった)ように見える。
というわけで、中期のエピを鑑賞していてそういうドイルの柔らかい表情を発見するにつけ、マーティン・ショーってこういう演技がうまいなぁと惚れ惚れ。もしやあの表情は作ったものでなく元々ショー自身が持っている表情で、それをドラマの状況に応じて引出しから出しているのかなと思えてしまうような自然さなのです。
(しかしドイルのそういう部分を意識したのが、ficでのドイルのキャラクター付けに惚れてその気持ちで本編を見ればおおちゃんとそういう部分があるじゃない、と気づいたという展開なのが情けない…)
4/13/2003 Another Turn of The Rack by Meg Lewtan (Proslib CD)
今読んでいるこの作品。ちょっと苦手っぽい意識があったMeg Lewtanなるも、これは今までの中で一番個人的にはマシかもという安堵感を抱きつつ現在進行中。
MegLawtanのどこが苦手かと言えば、ボーディの言動がどうにも痒くなってしまう要素が多いから。言わばボーイズラブ系君臨する絶対的カッコイイ攻め。という描かれ方に見えるのです。あちらのslash界では珍しいタイプではないかと思います(←私の狭い見識の中なので見当違いの可能性も大)が、これをよりにもよってボーディでやられてしまうとちょっと悶絶。我慢出来ないのよぉぉぉ〜〜。。。。(しかも完全にボーディ×ドイルみたいだし…。) でもこれは罪のない少女を殺したと思い込み鬱状態になっているボーディをドイルが支えるという流れになっているのでかなりとっつきやすくなっていてホッ。まだ進行は半分ぐらいまでですが後半も楽しみ。

で、ここには同じくボーディを支える良い友人としてマーフィも登場しているんですが、コードネームが”2.9”となっている。アレ? 確か本編でシリーズ後半に登場し始めてからずっと6台だった気がするけれど、何故に?

HG COLLECTED 1、2
HGの短編を集めたこの2冊のzineが先週無事届き、これで現在申し込んだものは全て到着。ちょっと寂しい。。。

#1の方は実は殆どがProslibCDに収録されている作品ばかりで、HGファンではあっても当初購入する気持ちは沸かなかったzineでしたが、今回#2を買うついでだったので一緒に購入。
#2の方はSebastianとの合作が2本あったりと、これも当初あまり惹かれるものではなかったものの(未だにSebastian苦手意識は引きずり中)、読みたい作品がこの中に収録されている事を知り速攻でオーダー。その読みたい作品とは、Gruff 'N' Grim シリーズ2本。なんと、ぬいぐるみモノーーーー!!!(笑)
実はこのシリーズの2作目に当たる作品(作者はHG以外の人)がしばらく前にMLにポストされ、それがなんといいますか、たわいもない話といえばそれまでなんですが、なんかこう、いいんですわぁぁあ〜〜。 (ぬいぐるみもペアらしい)。その前後(第1作と第3作)となるHGの2作がこのzineに収録されているという情報を得て、これは絶対読まねば!と鼻息荒く突撃、という事情でした。

――かようなわけでこの2作を早く読みたいけれど、現在読んでいるものを途中で放り出すのも気が進まずおあずけ状態という、嬉しく身悶えする日々。
4/6/2003 桜が咲いたと思ったらもう散る頃となってしまいましたが、こんな季節話で入るしかテがないほどの空白期間よ…。

相変わらずficを読み続けている毎日です。もうサルと言ってもいいぐらいです。これだけ読める作品があるファンダムに嵌ってしまったのは幸せというべきか人間駄目にする不幸というべきか、真剣に悩みたくなってきた今日この頃。まぁ取り合えず幸せと思う事にしよう。。。

■その後購入Zine
Rose and Lavender 1,2,4,5…アンソロジー。
paypalで申し込んだ後、受け取ったという返信のないまま1週間経ち不安になって確認メールを出したり、最終的に本が届くまで3週間近く掛かったりと、Zine購入に初めてハラハラさせてくれたUSAの発行者さん。無事届いて嬉しい。目当てはMLの人から好みだと聞いていたIreneとPFL。IreneはWebには作品が全く露出しておらず、PFLもCircuit Archiveに数本収録されているのみで、他に読む手段としてはZine購入しかなかったわけでした。本の形態は文字の表紙(やや厚めの色上質紙のみクリアカバーなし)、中身も文字だけという極めてシンプル(意地悪な表現だとやや安っぽい…)体裁。どこかのrecサイトでクリアカバーの有無で本の高級感が全く変わると書かれているのを読みましたが、身をもって実感しました。肝心なのは中身であるのは勿論ですが、外見もなるべくなら持つ事に満足感が沸くような体裁だとより嬉しいものです。

中身はというとまだ1,2作読んだだけですが、前々からちょっと気になっていた作家Elizabeth Holdenの短編「Krivas」を読了。う〜ん、、、、。感想はまた後日。今はATMとIreneの合作「House of Darkness」の途中です。Spy ProbeとCryWolfのエピに密着した内容でその中でB/Dの関係を描こうとしているようです。ということでせっかくだからと今日はこの2回分の録画を見直してしまいました。わは。

The HighwaymanO Yardley
Ember DaysO Yardley
The Peerless PairHG

この3冊をまとめてまた英国の発行者さんから購入。好きなHGの長編ではあれど以前ここから他のZineを買った時にThe Peerless Pairを一緒に申し込まなかったのは、これがA/U Regency romanceという説明だったからでした。※Regencyとは摂政時代を指すようですが、まぁ、なんとなく中世っぽいイメージでいいのではないかと…。←テキトー。
AU、しかも時代物か〜と、あまり食指が惹かれなかったわけですが、その躊躇いもこの間読んだ「Re-discovered in a Graveyard」のおかげで霧散。B/Dに摂政時代はよく似合う!もっと読みたい!と180度気持ちが変わり、いそいそと買いに走りました。折り良くMLでもAU好きの人からの推薦作は何かないかという質問に何作かRegencyものの名前が挙がったので、便乗していずれ読もうと控えました。らっきー。…でもMeg Lewtanの作品だったのでちょいと不安。。。(この人、私の肌に合わない感じで〜…、Camera Shyとか色々人気ある作品を書いているんですが…)

O Yardleyの2冊は、どうせならとこの機会に一緒に申し込んだもの。Highwayman はA/U、Ember DaysはCI5の世界に基づいた内容のよう。

更に現在、英国のもう一人の発行人さんにHGの短編集2冊を申し込み到着待ち。

余談・・・・
購入zineが溜まる一方で読むスピードが全く追いついてない状況で、何を次から次へと買ってるんだと思われそうですが、これは買える内に買っておかないとという妙な逼迫感をいささか抱いている所為でもあります。特にそれを意識するようになったのはアメリカとイギリスが始めた戦争のためですが、その根底にあるのは、あのアメリカ9/11の悲劇によりProsのZine発行人数名がどうも亡くなったらしいということを以前Webサーフしている時に知ったからです。
それによりもう手に入れる事が出来なくなったZineもあれば、コピーを持っていた別の人が引き継いで発行は続けられているZineもあるという。あの悲劇がとても身近に感じる実情に触れ、取り合えずまずは手に入れておきたいという気持ちが前に出るようになりました。数多くのオフィスが入っていた貿易センタービルということもあり、Prosに限らずファンダムやZine発行に関わっていた人が他にも犠牲になった可能性もあるのでは…。日本でも阪神淡路大震災で同人関係の人が亡くなっていることは、身近にはありませんでしたが当時耳にしました。こうして同じ趣味を持った人が犠牲になった事実を知ると、重さが急に増して来ます。。。

Aftermath by Gwyneth Rhys(Circuit Archive)
BBSで教えていただいたこの長編。以前データベースでこれはドイルが女性と結婚し、その奥さんが亡くなってからの話というあらすじを読み、オリキャラの女性が関わるのはイマイチ気が乗らず手が伸びなかった作品でした。
ゆうるりとした穏やかな空気の漂う、しみじみした良い作品でした。前半を読んでいて、もしやGen作品を読むのはこういう感じなのかも、と妙な考えが浮かびました。オス臭いギラギラ感と言うか、セックスの匂いがあまりしないというか。slashなので勿論お互い愛はありますが、それが穏やかに落ちついたものなのでこんな印象を受けるのかも。ドイルは愛しい妻を喪ったばかりで消沈しているというのもあるでしょうが、ここのボーディもドイルもかなり大人な感じです。自分からは進んで読まなかったであろうこういう作品、たまに読むのもオツかもと新たな気持ちになりました。感謝。

Of Tethered Goats and Tigers by Chris Power (ProslibCD)
お勧めリストに挙げられているこの作品をようやく読みました。こりゃ〜、評判にたがわぬ佳作でした。事件を上手くからめながらB/Dの関係の発展を追うという、好きなパターンの一つ。メインのストーリーラインは、ロシアのやり手のスパイ勧誘員(?)を罠にはめるため、コーレイは自分とドイルが恋人関係にあると装い、それがロシア工作員の耳に入り自分を恐喝させようと餌を撒く。しかもこれは完全秘密裏に行うためCI5内部は勿論、ドイルのパートナーであるボーディにも一切知らせない。コーレイとドイルの関係を本物だと信じたボーディは怒りを感じ(ここでは二人はまだ普通の相棒関係ではあるが)――というもの。そこへ別の事件をさらに絡ませ、Prosの1エピソード並みの充実感がある作品でした。Hシーンがややアッサリ目なのが残念。(おい)
一度なだれ込んでしまった後、自分の気持ちをしっかりわかっておらずドイルに対して独占欲ばりなりなくせにこれは捌けた身体だけの関係と思っているボーディと、ボーディの言動から本当のボーディの気持ちをしっかり読み取るドイルという部分が一番キました。こーゆー設定の二人が好きだ〜。(感涙)
3/9/2003 ■Re-discovered in a Graveyard (150P)
最後の1冊 "Re-discovered in a Graveyard"。このタイトルはドイルが部屋で撃たれて生死の境をさ迷い、自己に仕事や人生の意義を問い掛ける印象深いエピソード「Discoverd in a Graveyard」の再現ですね。
購入してから気づきましたがこの作品、ProslibMLの推薦作の中に挙げられていました。
幸いデータベースにもあったのであらすじGet。その内容とは、
B&Dは休暇でコーンウェルへ行き、そこで19世紀に生きた二人の同名の人物の墓石を見つける。この二組のカップルの関係の進展が平行に進む。
現代のB&Dはオーバーワークで疲れきり、二人の関係も不安定な状態。ほぼ一年ぶりに取れた休暇で一緒にコーンウェルに出掛けそこで関係を修復。しかしそこへDへの復讐に燃える精神異常の前科者が使いに出した連中に人違いでBが誘拐される。事件は無事に解決するがB&Dはこれにより負傷し疲れきり、Cは彼らに長期休暇を与える。その休暇により彼らの状態は安定し、確固たる関係を築く。
この流れに絡ませて、19世紀のB&Dは1789年バスティーユ監獄で出会う。この時ドイルは盲目で二人は恋に落ちる。二人に別離が訪れた日にバスティーユ監獄襲撃(フランス革命)が起き、お互い相手は死んだものと思う。10年後彼らは再会し、誤解や葛藤を経て二人の関係は再燃する。最後には平和と安定を築き上げ、19世紀のコーレイの元で働き、幸せに30年間暮した後、舟の事故で一緒に生涯を終える。
この2つのプロットは現代のB&Dが過去の二人の存在を感じることによって、ひとつに繋ぎ合わされている。現代の二人がかつてのコーンウェルの屋敷に滞在する間に、19世紀のDがBを描いた見事なスケッチを発見する。
というものでした。う、、、、これを前知識ナシで読む羽目になっていたらと思うと背筋が凍る(汗)。データベースに入っててくれてヨカッタぁぁ。(涙)

これは面白そう!、というわけで、まずこちらから手をつけることにしました。










……ここに書くのをもたもたしている内に読み終わってしまいました。。。。(しーん)

いやぁぁぁーーーー面白かった!!!!
なにが良いって、19世紀版の言わばAUのB/Dと現代のCI5版B/Dが平行して同時に読める事。かなり小刻みに交互に切り替わるので気分転換にもなるし、それによって双方のプロットに対する興味が衰えることなく読み進められ、私にはとても相性の良い構成でした。言ってしまえば1冊でfic2本分の内容。1粒で2度美味しいのね〜♪。

特に19世紀版のB/Dが好きでした。
バスティーユ牢獄で一つ牢獄で共に過ごす(この時は盲目の)ドイルとボーディ。
そして10年後の再会。貧しい土地ながら地主のボーディ(村人のため密輸貿易も行う)、船が難破しその土地の海岸に打ち上げられボーディに命を救われるドイル。
冒険活劇&ロマンス小説風味ですが、これがB/Dには良くはまる。AUもこんなんだったら文句なく楽しめます。はぁぁ、終わって欲しくなかった。。。

以前からPros ficに関しては長編であればあるほど好き度が高くなると自覚していましたが、特にHG作品に関しては少しでも長く続いて欲しい、いつまでも終わらないで欲しいという気持ちを読んでいる最中に強く感じます。
彼女の作風には決まったパターンがあると分析している人がいて、曰く「お互い恋に落ちる、幸せになる、亀裂が生じる、苦悩する、仲直りする、幸せになる、口論する、苦悩する、仲直りする、幸せになる、口論する…(エンドレス)」……。いやぁまさに!と膝を打ちました。(笑)
愛し合っているボーディとドイルの世界にいつまでも浸っていたいと思う性質の私には、極めて相性の良い作家さんであります。もっとPros作品を書いて欲しいものですが、他のfandomに言っちゃってるようなのが非常に残念。確か今はThe Sentinel に気持ちが行っているという話をちらっと聞いたんですが、Zineで作品を発表しているんでしょうか。(ネット嫌いらしいのでWEBには出していないと思われます)
HGの話だったら読みたいな〜、最近面白く感じるようになってきたし>センチネル
3/5/2003 検死医マッカラム
ミステリチャンネルで今放送しているこのドラマ。1,2年前に放送されていた時、検死医の仕事内容に興味あったこともありタイミングが合えば”ながら見”していました。当時最後までしっかり見届けたかどうか記憶が曖昧なこともあり、今回の放送では第1話からしっかり見ています。

前回の時は確か、ミステリチャンネルを見られる環境になったばかりで嬉しくて、チャンネルを合わせていてたまたま遭遇という縁でした。久々に見る英国ドラマでもあり、その地味ぃぃーーーで暗ぁぁぁぁーーーい雰囲気に、さすがイギリスものじゃわいと唸って妙に感心した記憶があります。

で、今回の視聴ではなんだか主役のマッカラムが妙に可愛くせくすぃーに見えて仕方がない。最初に見た時はこんな感情は持たなかったはずなので、以前と何が違うのかと考えてみたところ、どうもボーディとイメージが似ているせいではないかということが判明。いや全然違うだろうと手刀突っ込みを入れられる恐れ大ではありますが、あえてそこを言わせてもらえば。

節目がちな垂れ目気味の目とそれを覆う長いまつげ。端が切れ上がって常に笑っているような、でもちょっと尖らせ気味で膨れっ面のような表情にもなるキュートな口元。この抱き締めたくなるような愛らしさはまさに私の中でのボーディ・テイスト。ボーディを知って好きになった後に見るマッカラムは魅力が5割増量ぐらいとなっているのでした。

ということで、ボーディの分身を見るようなデレデレした気分で近頃鑑賞にいそしんでいる「検死医マッカラム」という話でした。
全然前回の続きでなく
■MFae
先日のHGのzineを購入する前の空白期間に、では何を読んでいたかというと、残っていたMFae Glasgow作品。昨年向こうの人に推薦してもらっていた彼女の明るめ(=ハッピーエンドという意味で使っています)作品群を黙々と読み続け、ここまでようやく9本読了。あと2作残すのみとなりました。(寂しい…)
Obliqueサイトを知った当初、ずいぶんクリスマスの話が多いなぁという印象を受けましたが、それも当然。丸々1冊クリスマス話特集のzineがあったからでした。(※Obliqueは一度紙媒体であるzineで発行した作品を、レイアウトはそのままにPDFファイル形式でWEBサイトで提供しているサイトです )
ディケンズのクリスマス・キャロルを模した話とかもあり、バリエーションに富んでいてどれも楽めました。改めてMFaeは芸達者な書き手さんだと感心。

ficネタからは逸れますが。
さて、ここObliqueサイトの作品は前述のとおりPDFファイルで提供されているため、テキスト形式に落としてPC内の辞書ソフトを活用して読むことが出来ないと嘆いたことはありましたでしょうか。←自分でも覚えていない
もしこれが初めてでしたら、そーなんです。でもここまで、携帯時にはPDAで、自宅では色々苦労して辞書を連携させマウスを重ねるだけで単語の意味がポップアップされるように設定したテキストエディターで読むという万全の態勢を整えた現在、あえて紙に出力して読むことに多大な抵抗を感じた私は、このPDFファイルを何とかテキスト変換できないか1ヶ月ぐらい悶々と思い悩み知恵を絞りました。
結果……完敗。どーあがいてもセキュリティ保護されたPDFファイルを落とすことは出来ませんでした。くー。画面をそのままキャプチャしてOCRソフトで読み取らせる方法もやりましたが、とんでもなく面倒だったし、、、。(泣)

てなわけで、久々にネットで提供されているficを紙にプリントアウトして読むことに。でも枚数をできるだけ抑えたいので、ちょうど用紙を切らしていたタイミングでもありこの機会に両面にインクジェット印刷できる上質紙を一束購入。うちのロートル・プリンターでは勿論一度に両面印刷できるわけもなく、
まず奇数ページだけ印刷してから、次にその紙を裏返しにセットして対応する偶数ページを印刷、という段取りになります(めちゃくちゃアナログ)。しかしその情けなさもなんのその、出来上がったものを見てみると、おお、綺麗ではないですの!こりゃあちらのzineの原版と言っても通用する美しさ。…調子に乗りすぎ?両面印刷でもかなり枚数はたまったので(そりゃ9本もあればね…)いずれこれをKinkosに持ち込みリング状製本して私製zineの完成を目論み中。コピー誌とかこういう手作り本というとつい、血が沸き立ってしまうのがロートル同人屋のサガかも。


と思いきり話が関係ない方向へ逸れてしまいましたが、次こそはRe-discovered in a Graveyardの話を。夜毎寝る前に(睡魔に負けなければ)読んでおり、現在 33/144Pまで進行。くぅ〜、面白いー!!
2/25/2003 ■(昨日の続き)先日購入した3冊のHGのzine

Strange Days Indeed(102P)
まずはこれの加筆部分をチェック。
最後の方ということであたりをつけて探し出したところ、ボーディがドイルのフラットを訪れ、溝の出来ていた2人の間の緊張を解きボーディが自分の気持ちを打ち明け、お互い気持ちを理解し合う場面以降が増えていました。CD版では一日の出来事だった部分が2,3日分(多分)に膨らませられていたり、その後一緒に暮らし始め(表面上は同居したほうが経費が安くつくという説明でコーレイ部長も納得。…そゆもん?汗)、更に2人で休暇にも出かけていました〜。
同居開始後、自分の生活慣習を相手のために少しずつ譲歩するという未知の体験(笑)なども盛り込まれる等、二人が人生の伴侶としての絆を確固たるものに築き上げてゆく過程が加わっています。結構分量もアリ、わざわざzine版を購入した甲斐があったと大満足の買い物でした。

【という気持ちの一方で】
加筆部分目当てで購入したzineですので書き下ろしが沢山あったのは嬉しかったですが、その反面、作品全体として見た場合にこの加筆により、作品の性格がややぼやけてしまった可能性もあるのではないかという危惧がほんのりと湧いてきました。

この作品の一番のテーマは、ボーディがレイプされるという2人にとって重大な出来事のあと、その後遺症から亀裂を生じたお互いの関係をどのように修復し、この事件によって自覚した相手への気持ちにどう対応するかだと思うわけです。
 が、後半のお互いの想いが成就した後の後日談部分にもかなりな文章量が費やされた書き直しバージョンの場合、終盤部分を読むうちにボーディのレイプ事件は遠い過去のものに消え去ってしまった印象を受けるような気がします。レイプ事件も2人の関係形成する過程での1つの石ころと見ればこれもいいのかもしれませんが、、、、。

せっかくのインパクトの強い素材(ボーディのレイプ)が勿体ないような、でもせっかくの素材だからこそサーガ的に膨らませたのは好判断なのか、これはまぁ個々の好みでしょうか。いずれこのzineバージョンを最初から通して読んでみた時に何か感じたら、改めてまた感想を書きたいと思います。

Rainbow Chaser(134P)
次に、これとRe-discovered in a Graveyardのどちらを読むかで迷い箸。
Rainbow Chaserの方は命綱のデータベースに載っておらず、あらすじが分からないのが辛いところ。中身をぱらぱらと眺めての印象では、、、

ドイルは男娼(?)でボーディはCI5エージェントというAUもののよう。恐らく何かの任務でCI5はドイルの協力を求めるかしてボーディとドイルが出会う…ような感じ…かな??(曖昧〜汗)

これはこれでなかなか美味しそうな設定ですが、ドイルLoverの作者の手によるこういう話の場合、下手をするとドイルへ重点が偏いて、ボーディに関して食い足りなさを感じる恐れもあるため、通常だったら(いずれは読むにしても)私は後回しにするパターンかもしれません。
が、ことHGに関しては、ボーディに関する描き込みに物足りなさを感じることはこれまでめったになかったため、これも嬉しく読める作品であろうと期待しています。…ただ、最初の10P ぐらいパラパラと眺めたところ、まずドイルの状況説明が重要なためか、延々ボーディが出てこないのね〜。。。

―― 残り1冊に付いてはまた明日。(今度もホント。…きっと)
2/24/2003 ■久々にzine購入
昨年終盤に私を襲った、怒涛のようなZine購入熱。しばらく小康状態だったのが、またぞろぶり返し先日また申し込んでしまいました。お気に入りのHGの
Rainbow Chaser
Strange Days Indeed
Rediscovered In A Graveyard


の3冊。
Strange〜はProslibCDに収録されており既に読んでいましたが、このZineバージョンは少し加筆修正されていて特に最後の方がCD版より結構膨らませてあるというコメントを以前MLで読みました。CD版を読んだ時に凄くインパクトを受け、それ以来部分的にでも何度も読み返しているような好きな作品だけに、zineバージョンも読みたい度を募らせていました。このZineの取扱元では他にもHGの本を数冊扱っており、どうせ頼むならとこの3冊を申しこんだというわけでした。

【脇道ですが】
今回否応ナシに初体験したのが国際郵便為替での送金。昨今は海外からの個人輸入(通販)の支払にはPaypal利用がかなり一般的になっているかと思いきや、どうもUSA外ではそうでもないようです。今までにも他の英国の発行人さんで、Paypalは受け付けないと言われたものの特別にOKしてくれたという前歴(?)があり、今回も駄目元で聞いてみたところ、今度は駄目でした。(とほほ)

ということで、ネットで検索して手続きを予習し(国際通販も世間一般に定着しているのか、支払の説明サイトも容易に見つかります)、メモを持って郵便局へ。今回送料含めてイギリスの住所へ49ポンド(約9、800円。高いっすね…泣)送金するのに手数料1000円!(これも高っ)。1回の送金ごとに取られる手数料なので、だったら手数料限度内の金額でまとめて一気に買ったほうが賢かったとちと後悔…。←という発想で、それほど欲しくなくても買ってしまう可能性があるのもまた痛し痒しですが。。。

その発行人さんの説明では、ペイパルはUSA在住者以外には(支払を受ける立場にとって)便利な方法ではないとのことでした。受け取り側のシステムは熟読していないので、そーゆーもんなのかーという程度の認識ですが、出来たら送金サイドに便利なペイパルで支払OKにして欲しいものだと思います。無理かー、、。

でもまぁ、苦労して手に入れただけに、先週届いた本の愛しさもひとしおでした。
その届いたzineについてはまた明日。(今度こそホント)



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